ISO中間審査がありました

ISO中間審査

8月20~21日に(独)農林水産消費安全技術センター認定センター (JASaff)の方々が来所し、ISO17025の中間審査が行われました。

ISOとは

まず、「ISO」とは何のことでしょう。
スイスのジュネーブに本部を置く、非政府組織:International Organization for Standardization(国際標準化機構)の略称で、製品やサービスに関して国際的な標準規格を定める活動をしています。このISOが定めた規格「ISO規格」に準拠することで、世界中で同品質、同レベルのものを提供できるようになります。

ISO規格について

ISO規格には、製品そのものを対象とする「モノ規格」と組織の活動を管理するための仕組みであるマネジメントシステムを対象とする「マネジメントシステム規格」など、様々な規格があります。
さらに、「モノ規格」には、ネジの規格(ISO68)やカードのサイズの規格(ISO/IEC7810)などがあり、「マネジメントシステム規格」には、品質マネジメントシステム(ISO9001)や環境マネジメントシステム(ISO14001)などがあります。

ISO17025とは?

当センターが取得しているISO17025について説明します。

ISO17025とは、マネジメントシステム規格の中の1つで、「試験所認定」と呼ばれます。これは、試験所が正確な校正や測定結果を提供できる能力があるかどうかを、第三者機関が認定する規格です。
ISOのマネジメントシステム規格には、「要求事項」と呼ばれる基準が定めらており、ISO17025では、試験業務に関する技術的要求事項をみたしているかどうかが審査されます。具体的には、使用する計量器具や測定装置等の点検や、校正についての要求、試験所内部での定期的な精度管理の試験、また、試験所が出す測定結果の妥当性を確認するための定期的な外部技能試験などが求められます。

参考文献

残留農薬検査について

当センターは、2021年10月に独立行政法人 農林水産消費安全技術センター認定センター(JASaff)より、ISO17025の認定を受け、現在も維持しています。信頼される検査結果を依頼者の皆様に継続的に提供するとともに、GAPの推進や安心安全な農産物の生産、流通、輸出の拡大に貢献したいと思います。
質問等、何かございましたらお気軽にお問い合わせください。

メール:info@cfsa.or.jp
電話:0985-45-0328

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記事の監修

酒井美穂

酒井美穂 技術課長

大阪大学大学院工学博士。

宮崎県食品開発センターでの食品の機能性成分分析や、宮崎県総合農業試験場で食品中の残留農薬分析に長年にわたり従事し、食品の高付加価値化や、食の安全安心に貢献してきた。